https://www.kandc.com/turning-point/v021/: クライス&カンパニーより引用

ダイヤ精機株式会社 諏訪貴子の概要

代表取締社長 諏訪貴子
会社名 ダイヤ精機株式会社
会社URL http://www.daiyaseiki.co.jp/
事業内容 冷温熱鍛造用型・プレス型・治工具・ゲージ・精密部品・専用機・設計製作販売

<ダイヤ精機株式会社の魅力>

ものづくりのスペシャリストが集う会社。ダイヤ精機はそんな一節に象徴されるようなメーカーである。日産など日本の名だたる会社に精密な機器を供給してきた歴史があり、その始まりは1964年まで遡る。創業者は現社長である諏訪貴子氏の父、保雄氏だ。
超精密金属加工を得意としており、当時より培われた技術力は比類ない。金型やゲージ、治工具などの設計から製造までを行う一貫加工メーカーである。多くの品種を扱いながら生産ラインの効率化、作業性の向上といった生産力および品質の改善努力も欠かさず、バーコードを活用した生産管理システムによって1万以上の部品を一元管理している。
そういった取り組みはとりわけ評価が高く、2008年には経済産業省の「IT経営実践企業」認定を受け、2010年においては工場を置く大田区から表彰された。名実ともに日本の製造業を支える会社の1つである。
作れば作るだけものが売れた時代はとうに過ぎ、現代では効率を重視しながら高品質な製品を作ることが求められる。そんななか一切の妥協なくものづくりに邁進する同社は、きっとこれからも製造業界の模範であり続けるだろう。

 

<諏訪貴子の魅力>

ダイヤ精機の二代目社長、諏訪貴子氏がその座に就いたのは2004年。突然この世を去った父の跡を継ぐ形で会社運営を取り仕切ることになった。しかし、不振に喘ぐ会社の再建は容易でなく、実に多大な苦労をしたという。その様子はテレビドラマにもなったほどだ。
ただ、諏訪氏はそこで折れず、従業員らとの衝突といった問題を乗り越え屈強な意志で社風やシステムの改革を実行。結果としてそれが会社再生につながった。以後は堅実な経営維持に成功し、諏訪氏が幼少の頃より親しんだ町工場はかつて以上の輝きをみせる。まさにドラマティックな復活劇だったといえるかもしれない。
それまで専業主婦だった女性が男性ばかりの職場に入り、家庭では育児や家事、会社では仕事という2軸を両立させる。それも経営者としての相当なプレッシャーの中でである。そして確かなデータを裏付けに従来のやり方を一新。ITも活用しての改革が功を奏し、見事会社を立て直した。多くの障害を吹き飛ばしてきた、人としても経営者としても尊敬を集める女性である。