https://www.instagram.com/p/BhYodKfnC2f/?taken-by=takumi_tezuka より引用

株式会社オシアスター社長 手塚拓海の概要

代表 手塚 拓海
会社名 株式会社オシアスター
公式サイト URL:https://www.ocea-group.co.jp/
サービス(粋華男製作所) URL:https://ikemen.works/
サービス(ゴリラクリニック) URL:https://gorilla.clinic/
事業内容 男性向け美容サービスの企画、運営

<オシアスターの魅力>

株式会社オシアスターは男性向け美容サービスを企画、運営する会社であるが、その前身は1999年に創業された広告代理店(株式会社アクション)である。2012年にプロデュースした男性向け美容クリニック「ゴリラクリニック」は、株式会社オシアスターが最初に取り組んだ男性向け美容サービスであるが、ここには同社の強みがいかんなく発揮されているので後述する。

ゴリラクリニックは男性に特化した美容クリニックであるが、当時は男性向け総合美容クリニックは存在せず、その市場すら無いと業界内では言われていた時代であった。ゴリラクリニックの前身である東京イセアクリニック(医療法人社団十二会:松本直純)は女性向けに進出した後発の美容クリニックで経営状況は悪かった。そこに株式会社アクション(後のオシアスター)の手塚拓海氏がコンサルティングとして参画、同氏によって男性向けに特化したクリニックの構想が企画された。1999年に創業後、マイクロソフト日本法人でWindows Liveサービス・プロモーションの総合ディレクションを任されたのを皮切りに、外資系企業相手に着実に成長を遂げていた広告代理店・株式会社アクションの強みを活かし、男性向けのプロモーションを積極的に展開、ゴリラクリニックは急成長することになる(2017年現在:売上高34億円※弊員調べ)

※余談であるが、手塚氏は大学生向けのセミナーに積極的である。これは2005年に自身が創業した大学生を中心とした国内初の実名公開型SNS「Lipple」(東大・慶應・早稲田の学生を実名で5,000人集め話題になった)に由来するものであろう。筆者は手塚氏が講師を務めた2015年8月の大学生向けマーケティングセミナーに参加した。そこで語られたのはゴリラクリニックがいかに事前に設計されたビジネスであったか、という点である。手塚氏の独自理論でもある「マーケティング戦略フレームワーク論」や「TMQトレードオフ理論」「GAPモデル」は非常にユニークでありながら完成されたマーケティング戦略論である。なぜ「ゴリラ」でなくてはならなかったのか、なぜ「男性専門」でなくてはならなかったのか、なぜ「柴田英嗣」「阪神タイガース」だったのか、がはっきり理解できた。

その後、手塚氏は新しい男性向け美容サービスに着手するため、株式会社アクションを医療法人社団十二会に売却。ゴリラクリニックをゴールドマン・サックス社に売却し、個人資産管理会社として株式会社オシアスターを設立。M&Aによる事業売却で得た資金を基に2017年11月、男性向けメイクサロン「イケメン製作所」を銀座に開業する。

同社の強みは、広告業務に強みを持つ手塚氏を含めた創業メンバーが率いる点といえる。なお、私の調べではオシアスターには旧・株式会社アクションのメンバーが50%、医療法人社団十二会のメンバーが50%となっており、広告業務に加え、美容クリニック運営に長けたメンバーたちにより、新業態「イケメン製作所(正確には粋華男製作所)」の運営がバランス良く行われていると推測する。

<手塚拓海の魅力>

手塚拓海は山口県出身、千葉県で育ちます。幼少期は貧しい時代を過ごしたそうです。

素行の悪かった中学時代、学校で「子供の素行が悪いのは親の責任だ。貧しい親のもとでは子供はまともに育たたない。これを負の連鎖という」という教師の言葉に触発され、「この発言をした教師に必ず謝罪させてやる」と手塚氏は一念発起した。

慶應義塾大学から大手広告代理店を経て1999年10月に株式会社アクションを設立。同世代のオンザエッジ堀江貴文氏、サイバーエージェント藤田氏に触発され、独立を決意したという。社名の由来は「No action no success(まずはやってみろ)」の精神に由来する。

マイクロソフト日本法人、グーグル日本法人のプロモーションで成功と実績を収め、その資金力と人材を法律事務所オーセンス(弁護士ドットコム)、弁護士法人ベリーベストの創業に投下。株式会社アクションは創業わずか10年で急成長を遂げる。2012年にはゴリラクリニックを生み出し、2015年に株式会社アクションを売却。同年、株式会社オシアスターを設立しメンズ美容業界に改めて名乗りを上げました。

手塚氏の口癖は「濡れた雑巾を絞れ」ですが、これは「少ない力で大きな効果をもたらすモノを選んで投資せよ」という意味だそうです。